こんにちは。横浜・関内であなたに似合うものを見つける大崎まりあです。
の続きです★
だいぶ間が空いちゃいましたが、帰国後のお話をしますね。
帰国後~~日本に慣れるまでの2,3年間は、
人生で一番大変だった時期かもしれません。
おしゃれも、2つの国の価値観に挟まれて
「身動きが取れない!」という、苦しい時期でした。
自分のアイデンティティをどっちに置いたらいいのやら・・・(@@)
そうなんです。
私は、日本に帰ると「帰国子女?」と、言われるほど。
それぐらい向こうに馴染んだ状態でおりました。
家が厳しく、「留学するなら、もう二度と帰ってこない
くらいの気持ちで頑張りなさい」と言われ、忠実に
それを守っていた私。
日本語が通じ、土日もやってるコンビニの便利さに、
安堵や感動いろいろ、道々感動で、ときに顔を
濡らしながら(怪しいですね・・・^^;)
歩いていたのを今でも良く覚えています。
ドイツ人たちに受け入れてもらう為に、
向こうの美的感覚にようやくマッチしたと思ったら、
一度放棄した日本の美意識に戻さなくちゃいけない。
そんな風にして
「住んでいる場所の価値観に自分が振り回され」
ておりました。
ドイツには、あいまいなものってないんです。
あの国旗みたいに、黒か赤か黄色!そんなイメージ。
「ここからここは私。そっから先はあなた」と、
自他をしっかり分けるのが、西洋でした。
好まれるファッションも、顔つきも、
自然と険しくてコントラストくっきりが好み。
でも日本は、くっきりしたものがない。
殆ど全てのものがあいまい。
あいまいハッキリしないことの美しさを、みんな
表現している・・・
それを味わうのに、苦労いたしました。
最初は和食を食べても味がしない・・・ところから始まり、
↑これ、一時帰国する人みんな言います↑
ほとんど全ては時間が解決してくれましたけれどね。
それにヨーロッパって、ブラジャーすらしないとこです。
太っていても、誰も気にしないし、
ノーメーク、これが私よ、の世界。
女性をメイクするしない・女性らしいファッションをする・
しないで差別することは、ありえませんでした。
だから、ブラジャーしただけでも
「今日はよくやった!」からの再スタートでしたね(笑)。
私は物事の影響を受けやすいので、
ふつうのヒトなら、ニューギニア原住民と共に
ハダカ生活を10年送って来たくらいの浦島太郎状態、
かな 笑。
いまは笑い話ですが、当時はけっこう本当に
たいへんでした~~。
でも、そんな経験も今では役に立っています。
日本人は、「きちんとした身なり」
だと人の仲間に入れるんだな、ということに気がつきました。
で、「きちんとした」と「高い服着ていれば」の境い目が、
限りなく近いな、と思いました。
結構日本人てブランドやステータス好きじゃないですか。
日本、中国、韓国ってそういう傾向ありますよね。
知り合いのドイツ人は言います:
「世界で一番おしゃれに気を
使っているのは、フランス人と日本人」と。
その他の国では、普通暮らしている分には、
身なりで判断されないのです。
日本では一般庶民までもが、
身なりで判断される国であると、私は感じています。
(特に都会かな)
日本人はどこか、
「自分の身なりを整えるのは、他人様への礼儀である」
というように、考えているでしょう。
ドイツ人は、倹約好きで、
オシャレじゃない国民ですので、
他人様のために、お化粧した顔で出迎える、
なんて考えたこともないですねえ・・・
どちらかというと、TPOで服装を決めているかな~。
(ダンスパーティだからドレス、とか)
「おもてなし精神」自体は良いも悪いもないけれど
逆にその発想にがんじがらめになり、
言うに言われぬ息苦しさを、感じている
人もいるかなあ、と感じます。
うっすらと、ご苦労されている方も
いるかもしれませんね(笑)。
こういった日本のことを一度国外へ出て、
俯瞰で観察できたことが
いま、オシャレの悩み相談を受ける上で
とっても役に立っているな~~と思っています。
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